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防火区画ケーブル貫通部
延焼防止工事
既存不適格建築物を作らないために
近年、雑居ビル火災やエレベーター事故など、既存建築物の維持管理不備に起因する重大事故が発生しています。
防火区画ケーブル貫通部耐火措置に関して注意が必要な点があり、一つは改修工事の際にケーブルを撤去、もしくはケーブルを増設し、貫通処理材を破損、又は脱落させてしまったものを復旧させなくてはなりませんが、竣工当時の状態に復旧可能か否かとういう点です。(※メーカーにより廃盤となっていて、使用されている同材のものが存在しない等の問題)復旧不可能なケースは現行の法規に従い、新設を検討しなくてはなりません。
もう一つの注意点は、貫通処理材にアスベストが含まれているケースがあるという点です。主要な材料として、ケイ酸カルシウム板、耐熱シール材、延焼防止塗料などで、製造メーカーや製造時期、または流通時期などの判断が難しく、含有しているかの判別は困難です。
代表的にはケイカル板【1987年以前】耐熱シール材【1991年以前】には、十分な注意が必要です。(※上記年より以前でも製造メーカーにより含有していない耐火材もあります)